株主優待のメリット・デメリット

ゆうはい 株主優待のメリット・デメリット

株主優待の話を聞いて、なんとなくの仕組みはわかったけど、株主優待にもメリットやデメリットの両方があると思ったかもしれませんね。

一見、株主優待は企業ごとに独特の株主優待品がもらえるため、そこにフォーカスが当たりがちですが、デメリットがないわけではありません。

ここでは、あらためて株主優待のメリット・デメリットについて詳しく紹介していきますね。

このページの目次

株主優待のメリット

まずは株主優待のメリットから紹介していきますね。

  • 定期的に優待品をもらえる
  • 優待利回りが高い銘柄がある
  • 長期保有しやすい
  • 投資銘柄を探しやすい

このあとで、1つ1つ詳しく見ていきます。

定期的に優待品をもらえる

株主優待の最大のメリットは、株を持っている限り定期的に優待品をもらえることです。

企業から自社製品や優待券・金券・お米などが届くので、優待品を楽しみながら株式投資に取り組めます。

株主優待で定期的に自社製品を試すことができれば、投資先企業のことをより深く理解できるようになりますね。

また、優待券や金券・食品がもらえると、家計の節約にもつながって長い目で見てお得になります。

中には、アサヒグループホールディングス(2502)のように、株主限定商品(株主限定プレミアムビール)をプレゼントしている企業もありますよ。

優待利回りが高い銘柄がある

株主優待は、優待利回りが高い銘柄があるのも魅力です。

優待利回りとは、投資金額に対して、1年間に株主優待をどれだけもらえるかを表したもので、以下の算式で計算します。

  • 優待利回り(%)=1年間にもらえる株主優待(円)÷投資金額(円)

たとえば、投資金額10万円に対して、1年間に株主優待を3,000円分もらえる場合、優待利回りは3%(3,000円÷10万円)です。

  • 3,000円 ÷ 100,000円 = 3%

東証一部上場企業の平均配当利回りは約2%ですが、株主優待株の中には、優待利回りだけで5%を超える銘柄もありますよ。

優待利回りが高い銘柄に投資すれば、株価が下落して損失が発生しても、株主優待で損失を少しはカバーできますね。

長期保有しやすい

株主優待株は、長期保有しやすいのもメリットです。

定期的に株主優待が届くので、配当と株主優待をもらいながら、長期で株式投資に取り組めます。

また、株を一定期間(1年以上など)継続して保有すると、株主優待の内容がアップする長期継続保有特典を用意している銘柄もありますよ。

たとえば、ビックカメラ(3048)の株主優待では、100株以上の保有で年間3,000円相当の買物優待券がもらえます。

さらに、1年以上継続保有で年間4,000円相当(+1,000円相当)、2年以上継続保有で年間5,000円相当(+2,000円相当)に優待内容がアップしますよ。

長期継続保有特典がある銘柄をうまく活用すれば、短期の株価を気にせずに長期保有できますね。

投資銘柄を探しやすい

2021年2月の時点で、国内の上場企業数は3,700社を超えており、たくさんある上場企業の中から投資銘柄を探すのは大変です。

しかし、株主優待株への投資なら、優待内容で投資先を絞り込めるので、投資銘柄を探しやすいですよ。

ネット証券の株主優待検索を使えば、株主優待内容や最低投資金額などの条件を指定して、条件を満たす銘柄を簡単に見つけられます。

また、このサイト「ゆうはい」でも、株主優待でもらえる種類ごとに探せるようになっていますので、以下からチェックしていただければと思います!

株主優待のデメリット

株主優待には、これまで紹介してきたようなたくさんのメリットがありますが、残念ながらデメリットもありますよ。

ここでは、株主優待のデメリットを3つ紹介しますね。

  • 株主優待は改悪・廃止されることがある
  • 株主優待以上の損失が発生する可能性がある
  • 複利効果は期待できない

以下で詳しく見ていきますね。

株主優待は改悪・廃止されることがある

株主優待は、企業の状況によっては改悪・廃止されることがあります。

株主優待が改悪・廃止される主な理由は以下の3つです。

  • 業績悪化
  • 株主優待の人気化
  • 東証一部に昇格

業績が悪化すると、経費削減のために株主優待が改悪・廃止される可能性があります。

株主優待が人気化すると、個人投資家の買いが集中して、株主優待を維持できなくなることもありますね。

また、東証一部昇格に必要な株主数を満たすために、「株主優待を新設して株主を集め、昇格を果たしたら株主優待を廃止する」というパターンもありますよ。

株主優待株に投資するときは、定期的に業績を確認しておくのはもちろん、株主優待の改悪・廃止にも注意が必要です。

株主優待以上の損失が発生する可能性がある

株主優待株への投資では、株価が下落して株主優待以上の損失が発生する可能性があります。

株主優待の内容に魅力があっても、大きな損失を抱えてしまっては投資する意味がありません。

人気が高い株主優待銘柄は、個人投資家の買いに支えられて、株価が下落しにくい傾向にあります。

しかし、業績悪化や景気後退などを理由に、株価が大きく値下がりすることもあるので注意が必要ですよ。

先ほど紹介した株主優待の改悪や廃止によっても、株価が急激に下落することもあり、その場合は二重の意味で損したことになります。

株主優待がもらえる銘柄を長期保有する場合は、このようなリスクがあることを頭の片隅にでも意識しておきましょう。

複利効果は期待できない

株式投資では、配当金や売却益などを再投資することで、資産が雪だるま式に増えていく複利効果が期待できます。

しかし、株主優待でもらえる優待品は株に再投資できません。
投資元本が増えていかないので、複利効果による資産の増加は期待できないです。

株主優待で直接的な複利効果は期待できないですが、株主優待をもらうことによって本来使うはずだったお金を節約でき、そのお金を投資に回していけば再投資と同じになります。

株主優待で節約できたお金を再投資すると決めていれば、長い目で見ると複利効果が出てきますよ。

さいごに

このような感じで、株主優待にもメリットとデメリットがそれぞれあります。

ゆうはい管理人としては、デメリットも承知の上で株主優待をもらえたときのうれしさが勝っているため、2011年からずっと株主優待への投資を続けています。

具体的に計算をしたことはないですが、10年も続けていれば、株主優待だけで数十万円はお得になった感覚です!

株主優待でお得になった経験が多くて、そのたびに良かったなと思っていますよ。

私は幸いにも保有している銘柄の株主優待が改悪・廃止になった経験がそこまで多くないため、メリットを感じる機会のほうが圧倒的に多かったです。

デメリットがあることを理解して、なるべくデメリットになることが起きないように意識はしつつ、株主優待のメリットを実感していただけたら、とてもうれしく思います!

さいごに、あらためて株主優待のメリットとデメリットを一覧でまとめました。

まずはメリットから。

  • 定期的に優待品をもらえる
  • 優待利回りが高い銘柄がある
  • 長期保有しやすい
  • 投資銘柄を探しやすい

続いてデメリットのまとめ。

  • 株主優待は改悪・廃止されることがある
  • 株主優待以上の損失が発生する可能性がある
  • 複利効果は期待できない
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