減配とは?会社が配当金を減らす理由を解説

減配とは、会社が株主に支払う配当金を減らすことです。

一般的に減配は会社が業績不振であるときに実施されるため、投資先の良し悪しを判断するポイントともいえます。

このページでは、減配の基礎知識を詳しく説明していきますね。

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減配とは?

減配(げんぱい)とは、会社が株主に支払う配当金を減らすことです。

会社の業績悪化を理由に行われる減配が多いため、今後の業績に対する不安から減配直後は株価が下がる傾向にあります。

普通配当に上乗せされていた特別配当、あるいは記念配当を減らすことは減配と呼ばず、それぞれ「特配を落とす」や「記念配を落とす」と表現します。

配当の種類概要
普通配当会社から株主に支払われる一般的な配当
記念配当創立○○周年、上場○○周年などの記念として、普通配当へ一時的に加算される配当
特別配当業績好調や特別利益の発生を理由に、普通配当へ一時的に加算される配当
配当の種類一覧

減配する会社の特徴

減配が懸念される会社の特徴はいくつかありますが、簡単に確認できるものは以下の2つです。

  • 売上高が減少傾向
  • 配当性向が高水準

会社のホームページなどから財務情報を見たとき、もっとも簡単な判断材料となる要素は売上高です。

配当金は会社の当期純利益から捻出されます。そのため、売上高が減少傾向にあるなら配当金の維持は難しくなるものと予想できるのです。

あわせて「配当を増やせる余力」ともいえる配当性向にも注目しましょう。

たとえば配当性向が80%であれば、会社は利益の80%を配当として株主に支払っていることになります。利益以上の金額を株主に支払うことは難しいですから、この会社はどれだけ配当を増やしたとしても20%が限度です。

以上を考慮すると、売上高が減少傾向になっており、配当性向が高水準にある会社は減配が懸念されます。

用語概要
当期純利益会社の売上から諸経費や税金を差し引いた実質的な利益
配当性向会社が当期純利益の何パーセントを配当に充てているのか示す指標

なお、日本企業の配当性向は以下のような分布になっているため、配当性向を参照するときは「20%以上30%未満」を1つの目安としてみてくださいね。

配当性向の平均
出典:生命保険協会「株式価値向上に向けた取り組みについて

さいごに

ゆうはいでは、株主優待や配当金を狙った株式投資を応援しています。

また、ゆうはいの運営者が獲得した配当金の履歴は「配当金生活への道」のページにまとめています。

運営者がどのような投資先を選んでおり、どれくらいの配当金を得ているのか気になるならチェックしてみてくださいね。

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